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年大明神はなぜ多い


大年神(おおとしのかみ)。素戔鳴尊(すさのおのみこと)と神大市比売命
(かみおおいちひめのみこと)との間に生まれた神様で、稲作に豊穣をもたらす神様。大年神は太歳神とも書き、また年神(歳神)とも言って、もともと穀物の守護神、つまり穀神(「とし」は穀物・稲の意味)であったが、のちに五穀豊穣を祈る神となった。大年神は正月の家々に迎え祀る神で、歳徳神(としとくじん)ともいい、お正月様・恵方神(えほうがみ)・年殿(としどん)などと呼んでいる地方もある。田の神と同一神であるという信仰の地方も多い。

「日本の神様読み解き辞典」川口謙二編著・柏書房より

No 村名 社名 地名
10 三田井 年大明神 嶋戸
12 三田井 年大明神 長崎
30 上野 年大明神 藤尾
34 下野 年大明神 嶋崎
36 岩戸 年大明神 宮地
61 押方 年大明神 中村

三田井村周辺、現在の高千穂町内に限られていることも興味深いですね。


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